『スナップ』という小さな釣り具
シーバスに限らずルアー釣り全般でよく利用される『スナップ』という小さな釣り具。ルアーチェンジが素早く出来るため、多くのルアーアングラーが使用している小道具です。
自分が普段シーバス釣りに使うスナップがこのあたりなのですが、いまだに「これさえあれば」と決定的なものはなく、いくつか試しに使ってみてるという日々です。
クロスロックスナップとクイックスナップ
構造の違いは大きくこの2つに分けられます。この違いにスナップ自体の強度の差や、ルアーの種類構造によって交換がしやすい、しにくいが関わってきます。
クロスロックスナップ
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こういう構造のものです。クイックスナップと比べてクロスロックスナップの方が強度があると言われています。
開けるためには親指と人差し指で挟んで親指に力を入れてロック状態を解除してやるわけですが、そのままだとルアーを接続するためのスペースがあまりない状態なので、右側に引っ張るようにして空きスペースを作ります。こうすれば大抵のルアーのアイに通せます。
こんな感じでルアーのアイが突出しているものなら、問題なく通せます。スナップのルアーを通す最初の部分の曲がり具合がこのようにヘアピンカーブのような状態だと、例えばポッパーのようなアイが奥に引っ込んでるような状態だと、余計に接続しづらかったりします。
こうしてルアーを交換するたびにスナップを大きく広げる動作を頻繁に繰り返していると、ある時ポキッとスナップが金属疲労で折れてしまうことがあります。自分の経験では、ルアーが根がかりして引っ張っていたらフッと軽くなり、ラインが切れたと思って回収して見てみたらスナップが折れていたということもありました。
なので、このタイプのスナップが悪いというわけではなく、構造的にグイッと開く動作が必要でルアーを交換する頻度が高いと、金属疲労を起こして劣化するものだと思って使うべきということです。自分としては根がかりなどでロストすることなく、トータル10時間も使ったら交換しています。
クイックスナップ
一方のクイックスナップです。個人的に最初は弱いイメージがあって、やりとりの途中で伸ばされたり開いたりしやすいのではと思ってシーバス釣りではあまり使用していませんでした。
ある時、ずっと使っていたクロスロックスナップのメーカーがなくなり以後使えなくなると知った時に、いくつかのクイックスナップを購入して使い比べてみました。知らないうちにいろんなメーカーから種類も豊富になっていて、改めてこのタイプの使いやすさと強度アップしていたことを知りました。
このタイプはスッと開けやすく、先端がクロスロックスナップのようにヘアピン形状ではないので、ルアーのアイに差し込みやすいと言えます。
まぁそれでもアイの位置がポッパーのように奥まっていると、なかなか差し込めない、スナップの大きさによっては物理的に不可能な場合もあります(≧∀≦)
それでも夜に釣りをすることの多いシーバス釣りに関して言えば、このクイックスナップの方が早く手軽に扱いやすいと感じてからこのタイプを利用することが多くなりました。
各メーカーから大から小まで、大きさのバリエーションも細分化され、耐久ポンド数値も表示されているので、釣り方に合わせて選べばそうそう大きなトラブルに見舞われることは少なくなりました。
クロスロックスナップであれクイックスナップであれ、使用するルアーのサイズやリーダーの太さとの兼ね合いを見極めて、自分にとって使いやすいものが見つかればより快適に不安なく釣りに集中できます。
スナップの幅の広さの使い分けについて
スナップの形状にはルアーのアイに接する部分の広いものと狭いものがあります。
この赤で示してある部分の幅です。広いものと狭いものとでは、ルアーの動きにある程度影響を及ぼします。
広ければ当然、ルアーの動きはよりワイドに振り幅が大きくなります。動きの自由度が高くなります。幅の狭いものだと逆にルアーの動きはよりタイトに振り幅は小さく抑えられます。
こういう理屈は分かっているのですが、その時の釣りの現場でいろんなルアーのローテーションをしている中で、タイトなローリング系のルアーだからスナップの幅の狭いものを、大きくウォブリングするルアーだから幅の広いスナップをと、いちいち変えるということはしていません。てか、やってられないし、なんのためのスナップかと(≧∀≦)
もうこれは自分の釣りのやり方、ルアーの動きに合わせてまずは大雑把に選ぶしかないと思っています。
例えば、トップの釣り中心の時、ペンシルのような大きく動かしたいルアーなら最初から幅の広いスナップを選ぶし、ローリングがメインのミノーで中層中心に狙う釣りの時は幅の狭いスナップを選ぶということはしています。それでも反応が少ない場合は動きの大きなルアーにチェンジするわけで、その時はそのスナップはそのままで釣りを続けていますが…
まぁ細かいことを言えばそういうことですが、正直それ以上の対応は現場でいちいちやってられないですよね…
スナップという小さな道具ですが、上記のような機能を持ち、ルアーの動きに多少なりとも影響を与えるものです。
スナップにはまだバリエーションがあって、スイベル付きのものやスプリットリングが進化してスナップのような手軽さで使えるものも出てきています。
スナップを使っていてやりとりの途中で開いてしまい、サカナがルアーを咥えたままリリースすることになってしまうトラブルはよく聞くことで、人によってはスナップは使わずループノットで対応しているとか、丸いソリッドリング+スプリットリングでルアーチェンジの際は都度プライヤー使って交換することにしている人もいます。
最も、ちゃんとロックしてあるか確認してからキャストしないと、ヒットの瞬間にスナップが広がってオサラバという失態(何度かやってます(≧∀≦))を犯すことになります。対象魚とその釣り方によってスナップの使い分けのバリエーションを持っておくことは必要かと思われます。
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