東京湾奥運河筋のシーバスバチ抜けの釣りが4月中旬から始まって、いよいよ終盤を迎えつつある本日5月末日の大潮の日です。

2022年のバチ抜けのシーバス釣りは自分が見てきた範囲では、よく知られたポイントならどこでも平均的に釣れる…ということはあまりなく、バチのよく抜ける場所やシーバスがそもそも溜まりやすいポイントを見つけないと連発させることが難しいと感じています。

ここ数年、より多くを釣るための試行錯誤、研究が重ねられた専門のルアーも増えて来て、釣りにくくなった状況になんとか対抗して来たようなところもあります。

そいや、フローティングのバチミノーって少ない

フローティングタイプのバチ抜け用シーバスルアーって実はあまりないというのがありまして、ニョロニョロ、ヤルキスティック、カッター、ワンダー、マニック、アルデンテ、キャロット、フィール(今はFタイプもあり)、エンヴィといった名だたるルアーはシンキングタイプです。(だから悪いということではないw)

フローティングルアーとしては『エリア10』がバチ抜け対策としては不動の地位を築いているのは知られている通りです。そして『スライ95』というのが出て来たことで、水面を超デッドスローで引き波を立てることが可能になり、ずいぶん使い込みました。

エリア10&スライ95

さらに今や入手困難なルアーとなったノガレ120Fという一定の引き波を出し続けるルアーも登場して来ました。

ノガレ120F+シーバス

ただ、フローティングタイプということはそれ自体、重量は比較的軽いわけで、飛距離が稼げない、風の強い日だと失速してもっと飛ばなくなる…などのデメリットはあるわけです。

それでもフローティングタイプでないと、リールを巻く速度を落とすと水面下に沈んでしまい、引き波が消えればシーバスに食わせるチャンスを消すことにもなります。要するに引き波は出しつつスピードの緩急は自在にできるルアーが欲しいというわけです。

以前ヒノキを削って作ったルアーを元に

そもそも3年ほど前(2019年)に10cm程度の水面に水平に浮いてて、“リールを巻けばただ引き波を出してこちらに向かってくるだけ”のルアーをヒノキ素材を削って作ってみたことがありました。

ヒノキハンドメイドバチ用ミノー

全長10cmでフックはトレブル8番を2つ。エリア10やスライはフックが3つ付いてますが、ケツのフックは要らないので個人的にこれを外して使っています。まず寒い時期のようにケツのフックに後ろからそっと咥え込むような食い方をして来ないのと、ランディング後ネットにフックが絡んで外す手間を少しでも減らしたいからです。

そしてリブ(っぽいもの)をボディに刻んでみました。これは釣り仲間でリブだらけのワーム(商品名は忘れたw)でコンスタントに釣果を上げる人がいまして、これが水面にまた違った引き波を出すのではと思って入れてみました。

実はこんなもんでも結構釣れました(≧∀≦) なので2022年1月からこれを元に、バチパターン用のルアーをひとつ作ってみることにしました。

3Dプリンターでルアーを作ってみる

素人のボクがハンドメイドで一定のものを量産することは出来ないので、3Dプリンターでルアーを自作している釣り仲間に声を掛けてみました。ボクも自分なりに図面を起こしてみて、相談に乗ってもらったところ、やってみようと言ってもらいスタートすることに。

3Dプリンタールアー打ち合わせ

ヒノキで作ったものを元に、それを使ってみて感じたことや改良点をお伝えしてサンプルを2,3上げてもらって出来たものがこれ。

3Dプリンタールアー第1弾バチ用ミノー

日中よく見える中で投げて、浮き姿勢や引き波の様子を見て確認し、それを動画に収めてまた見直して…を繰り返し、改良点をお伝えしてやって来ました。ルアーの形や引き波の出方は理想的に仕上がったのだけど、使ってみないことにはわからない…ということで、4月中旬からのバチ抜けではこれを使い倒して来ました。

フックの位置はヒノキ手削りの時とほぼ同じですが、アイの部分はエイト環のような丸型でボディに密着したものではなく、U字型にしてフックをボディから離した状態にして、より吸い込まれやすくしたつもりです。そしてどちらのフックもキャストして着水した時にリーダーに絡むことを大幅に減らせたかなと思います。

ボディの素材もルアーとして使用に耐え得るものなのか、強度的なことも数釣ってみないとわからない。ボクひとりぢゃムリぃ〜(≧∀≦)

そこでfacebookページで『3Dプリンタールアー開発PBグループ』立ち上げて、テスターを募集して開発資金も寄付していただきながら、10名ほどの賛同者を得て使ってもらい、フィードバックしてもらっています。

3Dプリンタールアー+シーバス

3Dプリンタールアー+シーバス

3Dプリンタールアー+シーバス

テストルアーでの釣果05

テストルアーでの釣果01

3Dプリンタールアー+シーバス

3Dプリンタールアー+シーバス

港湾部運河筋に出るバチはよく泳ぐ

バチ抜けは東京湾奥では大きく2パターンあって、主に1月から始まる河川のバチ抜け。それが終わって4月中旬ごろから運河筋で始まるバチ抜けがあります。今回3Dプリンターで制作しているのは基本的に運河筋メインで使うバチ抜け用ルアーです。

そのバチにも違いがあって、寒い時期に河川で発生するバチは、まぁ流れがあるところで見るせいもあるけど、水面を縦横無尽に泳ぎまくることはなく、流されていく、澱んだところで溜まってるバチもそんなにスイスイと泳ぐタイプのものではないです。

運河筋で抜けるバチは、7,8cmくらいからの水面をスイスイ泳ぐ長バチとか引き波バチと呼ばれるものと、あちこちをくるくる泳ぐクルクルバチと言われる小さなタイプのバチがメインになります(隅田川河口あたりでは運河筋に似たバチ抜けは起こります)。

引き波の大きさ

ざっくりですが、ルアーによって引き波の出方がそれぞれ違います。

A, B, Cは引き波の幅の差を表していて、Aが控えめ、Bが普通、Cが大きめとすると、自分の感想ではありますが、

A:ノガレ120F、マニック各種など
B:アルデンテ、キャロット、エリア10など
C:スライ95、スキニーポップなど

今回制作中の3DプリンターバチルアーはB〜C程度の引き波の幅です。

この長バチが発生してそれを意識して回遊しているシーバスを狙うためのルアーとして使えるものになったかどうか…ここまでテスターさんにもいろんな意見をもらってなるほど〜と思うこと多々あります。

もう少しみんなで使い込んで、改良点をまとめて仕上げに入りたいと思います。

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