2020年の3月4月はコロナウイルス拡大防止のため、外出自粛要請により釣りもなかなか行けない、行きづらい!? 状況です。4月下旬ともなれば毎年、江東区港湾部はバチパターンで賑わうころです。ちなみに4月25日現在、自宅下の運河を見てみてもまだバチ抜けはしてないようです。
そこで3月4月のシーバスハクパターン釣行で、気がついた釣れた釣れないの要素をまとめておき、またの機会のための備忘録としてまとめておこうと思います。
念のためハクとは、ボラの幼魚のことで、3月ごろにはこうしてルアーに引っかかってくるほど水面付近で群れをなしています。体長は2cmくらいでしょうか。
ハクパターンとはこうしたハクの群れに着く、エサとするシーバスを釣るための方法なのですが、パターンと言っても間違いないパターンがあって、その通りにすればカンタンに釣れるという生優しいものではなく、まぁ思った通りにはいかない厄介な釣りです。
それでも、ハクのおかげでシーバスはその群れの下にスタンバッていて、水面のハクの群れ目掛けて捕食行動を起こします。ハクが水面でチラチラしているところにライズが起こるわけなので、いることはいるのです。
港湾部どこがポイントになるのか
たぶんあちこちでハクは群れてるんだろうと思いますが、まずは自分がよく行く橋ポイントを観察してみるといいと思います。例としてこんなような、夜になると橋下明暗がくっきりするところで、明るい側の水面がチラチラとハクが群れていれば、狙う価値があります。
(画像の橋はあくまでも例として。必ずハクが群れるポイントという訳ではないです)
ボイル(ライズ)するシーバスをトップで狙う!?
ハクの群れをしばらく見ていると、そこにシーバスがバシャっと襲いかかる、ライズする光景が見られます。そのシーバスを狙ってみる。まずはトップウォータールアーでそのあたりを通してみます。狙い通りにシーバスが水面炸裂! となればいいのですが、実はこれがなかなかそうはいかないことが多いです(≧∇≦)
バチ抜けの時期にトップウォータールアーで水面をゆっくり引いてくると、割とイージーに釣れることが多いのですが、ハクパターンの場合、個人的にはなかなかそのように釣れた試しがありません。いくら水面で狙っても釣れないなら、少し下の層を攻めてみることにします。
トップで釣れないなら下の層を狙ってみる
上の画像で食ってきたシーバスは、バロール90に来たものですが、水面下10cmほどのところを泳がせるつもりで橋下明暗部、明るい側の水面にハクがチラチラと群れを成しているところを通しての結果でした。
ライズがあるからと水面ばかりを狙っていてもルアーに食ってくれない場合は、まず少し沈めて狙ってみるといいです。
それでもなかなかシーバスの反応がない場合は、サイズが70mm以下のシンキングにしてみます。それもクリアボディのものを選びます。
ハクパターンに効くクリアボディのシンキングルアー
このようなルアーでの攻め方は、『シーバス、ハクパターンとクリアボディ(カラー)のルアーの使い方』で書きましたので、そちらもご参照ください。
今回は具体的にルアーごとに書いてみたいと思います。
マングローブスタジオ マリブ68 ▶︎
どうも2020年はこのコンスタンギーコ的なカラーはメーカーカタログから外れてるようですが、クリアボディのこれがすこぶる調子がよかったです。ボディ塗装が剥がれて白っぽくなって来たので、100均で売ってるクリアのマニキュアを塗って補強も兼ねて透明度も高めています。
これはたぶん水面下50〜100cmあたりを泳ぐものと思いますが、このルアーの動きと泳ぐ層がマッチすることが多かったです。このカラーがなくてもクリアレッドヘッドがあるので、それでもいいと思います。
タックルハウス キーパプース60
元々はシーバス釣りのために購入したものではなく、持っていることすら忘れていたくらいだったけど、ある日ガザゴソしてたらこの小型でシンキングでクリアボディのものを発見。早速使ってみたら釣れたのでした。ただ、オリジナルのままでは潜りすぎるので、サンドペーパーでリップを削って短めにしてます。沈めた分その層を水平に引いてこれるのがいいのかも。
このルアーはマリブ68より下の層を狙えます。
ただ、これも現在はこのクリアボディのものは出ていないようです。
http://www.tacklehouse.co.jp/product/qpa.html
ラッキークラフト ワンダー60 & ザウルス フィーリー
ラッキークラフト ワンダー60は手持ちの数はそれなりにあるのだけど、クリアボディがなかったので、イワシカラーだったものをカッターの刃立てて擦るようにして塗装剥がしました。やはり色が着いたものだと食いが悪く、これだと釣れました。残念ながらこれを咥えた画像がないのですが、割と浅場、沖に向かって徐々に深くなっているようなところでカケアガリに沿って巻いてくるような使い方がよかったです。
ザウルス フィーリーは今では廃盤ですが、トラウト用に購入したものでした。画像のものはリップが取れてしまい付け直してます。小型シンキングクリアボディということで、使ってみましたがこれもよく釣れました。ただセイゴ級が多かったです。
ということで、この3月4月で釣れ高のよかった小型シンキングクリアボディのルアーはこんなところでした。いずれも水面下を10cm〜100cmの間を攻めるアイテムということで、これら以外にもより釣れるルアーはあるはずです。
クリアボディがなければ、作る
クリアボディがなければ、手持ちの中で使い込んで傷だらけのものなどを削ってクリアボディ状態にして使ってみてはどうでしょうか。
先にも書いたように、クリアボディがなければカッターの刃を立てて塗装を削り落とします。表面がやや曇った感じになるので、ボディ強化も含めて爪強化用のクリアマニキュアを塗れば、透明度が増します。
発光するティンセルなどもフックに装着してみたり、ボディの一部に散りばめてみるなどしてみても面白いです。散りばめるには、最初に散りばめたい部分にマニキュアを塗っておき、そこに好きなように置いていき、乾いたらまたその上からマニキュア塗れば大丈夫です。
こんなひと工夫してみるのも楽しいですよ。
【ハクパターン関連記事】
シーバス、ハクパターンとクリアボディ(カラー)のルアーの使い方