東京湾奥運河筋のバチ抜けは、4月20日ごろから目視できるくらい抜けて、例年通りの開幕となりました。
『バチ抜け』で検索すればどういう状態かがわかる画像がたくさん見られます。まぁそれなりにグロい感じではありますが、シーバス釣りを楽しみとしている人たちにとってはシーバス同様、興奮状態になる様子も多々見られますw
1年のシーバス釣りはバチ抜けが始まってからという人も多いようで、シーバス初心者もこの時期から始めると釣りやすいなどあります。そこで何をどこから始めればいいの!? という漠然とした疑問に対し、主に臨海部、各運河でのバチ抜けシーバス釣りを中心に見て行きましょう。
東京湾奥のバチ抜けはざっと2パターン見られます
1)1, 2月の河川でのバチ抜け
具体的には隅田川、荒川、中川、旧江戸川といった湾奥主要河川でバチ抜けが起こります。
産卵を終えた、あるいは居着いていたシーバスがバチを食うのでそれを狙う釣り方です。バチはいっぱい流れているのにシーバスがいないといったことも多々あるのもこの時期です。場所によっては30cmもあろうかというデカいバチが現れることもあり、それを食いに来るシーバスは大型が望めるということもあり、この時期を重要視するアングラーも多いです。
2)4月中旬ごろからの港湾部運河筋のバチ抜け
河川でのバチ抜けが落ち着いてしばらくバチ抜けを聞かなくなり、次に起こるのは4月中旬ごろからの港湾部運河筋のバチ抜けです。
もちろん河川では全くバチ抜けが起こらないというわけではないですが、臨海部の護岸された各運河でバチ抜けが起こり、それを食いにシーバスも集まって来て釣りが楽しめます。
まずは情報収集
港湾部運河筋のバチ抜けは先にも述べたように例年4月中旬くらいから起こるので、ネットのタイムリーな情報をあたってみましょう。手前味噌ながらfacebookページ『シーバス豊洲』といったその地元で自身でシーバス釣りをした結果を更新しているものは参考になるはず!? です。
手前味噌ついでにもうひとつ。『東京湾奥シーバス釣果予想システム Seabass_TReDAS(シーバスツレダス)』というのがあります。
これはfacebookページ『シーバス@豊洲』に集うパワーアングラーから有志を募り、日時、場所、気温、水温、釣れたルアー、状況説明などの釣果データを送信してもらっています。構築されたAIシステムにそれらの情報を機械学習させることにより、その日のシーバス釣りに有利な場所を可視化するシステムです。もちろんご利用は無料ですので、スマホにブックマークして気になったら都度チェックしてください。
twitterでもリアルタイムでツイートしているのもあります。例えば『湾奥シーバス・新東京スタイル』さんとか。
令和初の50up連発♪ pic.twitter.com/fnRonGm433
— 湾奥シーバス・新東京スタイル (@seabass_style) 2019年5月2日
インスタグラムでは、#シーバス、#seabass、#東京湾奥、#バチ抜け といったハッシュタグで検索すれば、かなりの釣果情報が得られます。
情報の海の中で現状を知るための情報収集は他にいくらでも手段はあるかと思います。
バチ抜けのポイントってぶっちゃけどこ?
バチ抜けの釣りが始まったことがわかったら、ではどこへ行けばいいのか。なかなか具体的なポイントの公開はされません。それは自分にとって大事なポイントであったり、公開することで場荒れしてしまう恐れがあるなど理由は様々あります。
釣れるであろうポイントついては、先に挙げた『シーバスツレダス』もご利用いただければと思いますが、これとて、まさにその場所に行けば必ず釣れるという保証するものではなく昨日まではよかったのに...という話は釣りでは尽きません。
でも東京湾奥港湾部、各運河でのバチ抜けの釣りならば、特別ここでなければ釣れないということがあまりありません。バチ抜けが起こっている時間帯でその場に立ち会えていれば、釣りやすいのがこの釣りです。
大雑把ですが以下の赤線のあたりがバチ抜け時ともなると賑わうポイントになります。この釣りをしている人にとってはよく知られているところです。バチが抜けた情報が出回るとすぐに人でいっぱいになります。
護岸整備されていて転落防止柵も設置されていて立ち位置はいくらでもあります。隣の人のラインと絡まない程度の間隔を開けて、あまりに混むようならひと声かけるなりして楽しめると思います。
↑時間が経過して今ではアカ線部分でも釣り禁止になっているところがあります。
シーズンインともなると、人の集まるところゴミもよく捨てられます。また、釣り慣れない状態で力の加減がわからずルアーを飛ばしすぎて、住居に直撃させてしまうなどの『事件』も起こってしまってます。こうしたことが多くなると、釣り禁止の憂き目に遭いますので、よろしくお願いしたいところです。
バチ抜けの釣りに必要な道具は?
ロッド:8ft〜9ftのライトなもので。
ライン:0.6〜1.0号あたりで、リーダーは10〜12ポンド50cm〜100cmくらいを装着
ルアー:エリ10(AREA10)、アルデンテ70、キャロット72s、マニック75〜115、スライ95など他いろいろ
ざっと書き出してみましたが、こんなのが揃っていればとりあえず最低限大丈夫なはずです。
参考までにこれまでにバチ抜けに関して書いてきたブログです。
●5月の江東区臨海部の各運河では“バチ抜け”が起ってシーバスが釣れます
●シーバスルアー|エリア10(エリ10)の港湾部バチ抜け対策といろんな使い方
●シーバスバチ抜けルアー|エリ10, SLY, セイラミノー, マニック, ヤルキスティック, にょろにょろ, ワンダー, キャロット72s, スキニーポップetc|ポイント、攻め方など
バチ抜けに有効なルアーに関して、上記のブログの中でも触れてますが、大きく水平に浮いているものと、巻く手を止めると沈むシンキングタイプがあります。水面に浮かせた状態でできるだけ潜らせないようにゆっくりと引いてくるとヒットしやすい場合と、水面下数センチの層をユラユラと泳がせた方がヒットしやすい場合があります。
また完全に水面に浮いてるもので、引き波立てながらスローに巻いて誘う釣り方が有利な場合もあります。この時は水柱とバシャっという音を立てながら食う瞬間が見えるので楽しいです。
他に必要な道具としては、ライト、釣ったシーバスの口で挟むためのフィッシュグリップ、ランディングネットなどがあります。
バチ抜けの釣りはいつまで楽しめるのか?
港湾部各運河でのバチ抜けシーバスは例年6月末、バチが抜けなくなるまで楽しめます。バチがよく抜ける潮回りとして、大潮、後中潮が挙げられますが、小潮など動きの小さな潮回りでもバチ抜けは起きます。
サイズの長いアオイソメのようなバチもいれば、クルクルバチと言われるサイズも2cm程度の激しくくるくる動き回るものなど、何種類かあります。
長めのバチが水面をスーッと引き波立てながら泳いでいる日は、ルアーも水面を引き波立て引けるものを選ぶとか、水面直下をゆっくり泳がせるとよく釣れるなど、その辺りはやってみないとわからないところです。
あれこれ試して経験を積むと何らかの釣れるパターンが見えて来て、それが自分の引き出しとなっていくことが楽しいものです。
【参考記事】
●バチ抜けシーバス|江東区運河筋のTPOに合わせたルアーセレクトの重要性
●5月の江東区臨海部の各運河では“バチ抜け”が起ってシーバスが釣れます
●シーバスルアー|エリア10(エリ10)の港湾部バチ抜け対策といろんな使い方
●シーバスバチ抜けルアー|エリ10, SLY, セイラミノー, マニック, ヤルキスティック, にょろにょろ, ワンダー, キャロット72s, スキニーポップetc|ポイント、攻め方など