前回『釣り人口、釣り市場の2017年までの推移』を書いたのが2018年9月14日で、レジャー白書2020も出たことなので2年に1度の更新です。
と、また2年の月日が流れ、『釣り人口、釣り市場2021年までの推移|2022年調べ』を新たに書きましたので、こちらをご覧ください。
2020年はコロナ禍があってオリンピックは延期になり…とある意味、歴史に残る年になりましたが、規制や自粛ムードが緩和されると人々は外へ出たい欲求が募っていたのか、図らずも釣り自体は人出が賑やかになっているようです。しかしそれに伴ってマナー違反、ゴミ問題も目立っているようです。
さて、レジャー白書2020によると、2019年釣り人口(参加人口)は670万人、2018年は620万人ということです。
レジャー白書から釣り人口の推移を見てみる
今年も最新のレジャー白書2020年版を参照させていただきます。
先にも書きましたが、2019年釣り人口(参加人口)は、670万人ということで、前年より少し増えたというところでした。
そして前回掲載した総務省統計局のデータですが、『e-stat 政府統計の総合窓口』にアクセスしてあちこち探してみましたが、特に更新されていないようで、最新データが前回と同じ『平成28年社会生活基本調査の結果』のまま。どうも更新は5年おきのようです。
前回の調べで、平成28年(2016年)の釣り行動者数(総人口)は9,814,000人となっていましたが、次に更新されたときにはどんな数字が出るのでしょうか。レジャー白書と総務省統計局とではデータの取り方に違いがあるようで、かなり数字に開きがあります。
レジャー白書から釣具市場の推移を見てみる
2017から2019年までほとんど変わらない数字が並んでいます。ある意味頭打ちなのでしょうか。2020年は規制や自粛が解けてから釣りに出かける人が多くなったので、全体としては上がってくるのかどうか。ソロキャンプブームもあって、それのお供に釣具も購入される機会が増えてるのかもしれません。
今回も日本国内釣具メーカー唯一の上場企業TIEMCOさん決算資料からデータを拝借させていただきます。
https://www.tiemco.co.jp/ir/pdf/irh20200713_3.pdf
2018年までのデータですが、釣り以外の参加人口は増加傾向にあるようです。オートキャンプが少し減っているようですが、2019年にはソロキャンプが流行り出し、YouTubeでもソロキャンプの動画に注目が集まっています。2020年に始まった密を避けるという意味でもこれからも始める人が増えていくような気がします。
続いて「釣用品市場規模の推移」と「釣種別国内出荷市場の推移」を
https://www.tiemco.co.jp/ir/pdf/irh20200713_3.pdf
「釣種別国内出荷市場の推移」2019年見込みを見ると、淡水の釣り分野がずいぶん減っているのが気になります。ルアー釣り用品は例年通り全体の6割を売り上げているようです。
2020年はコロナという禍に見舞われたことで、残念ながら、あらゆる経済活動、個人の外出機会がたくさん奪われました。自粛要請が解除され、再度経済を回すため各種Go Toキャンペーンによって人の動きも出て来たところで、釣りも含めたアウトドア活動も盛んになって来ているようです。これを機会にアウトドア、釣りなどをやってみようという人も多く出て来ているのだとしたら、その分野の先達が、上手く優しくルールやマナーなどを伝える機会も増えればと思うところです。