これまで2年おきに日本の釣り人口の推移を投稿(釣り人口、釣り市場2023年までの推移|2024年調べ)して来ましたが、釣具の市場規模はどうなっているのか、ある程度まとめてアウトプットしてみようと思う。
国内市場規模の推移
日本釣用品工業会の調べによると、釣り人口の減少とは裏腹に、釣り用品全体の市場規模(出荷ベース)は、2012年の1,754億円から、2022年時点では2,649億円と、年平均成長率4.2%の高成長を記録しています。
2023年の国内釣用品出荷金額(見込値)は対前年比 88.5%の1,492億6,000万円となった。規模自体は「コロナ前」の2019年当時を上回る水準ではあるものの、2022年に引き続きマイナスが見込まれる結果となった。
https://jaftma.or.jp/service/images/202404_27kjdch.pdf
また、Perplexity Proに「日本の釣り業界の市場規模について、国内市場規模の推移を2015年から2024年まで」と尋ねたところ、以下の検索結果が。
2019年: 約1,405億円
2020年: 約1,546億円
2021年: 1,790億7,000万円
2022年: 1,686億2,000万円
2023年: 1,492億6,000万円(見込み)
2024年: 1,516億円(予測)
この数字から、以下のトレンドが見られます:
2019年から2021年にかけて市場規模が急激に拡大しました。これは新型コロナウイルスの影響で、屋外活動としての釣りの人気が高まったためと考えられます。
2021年をピークに、2022年、2023年と市場規模が縮小傾向にあります。これは「コロナバブル」の終息に伴う調整期間と見られます。2024年の予測では、若干の回復が見込まれていますが、2021年のピーク時の水準には届かない見通しです。
なお、2019年以前のデータは提供された情報には含まれていませんでした。また、これらの数字はメーカー出荷ベースの釣用品市場規模を示しています。とのこと。
国内主要メーカーのシェア
基本的にグローブライド(ダイワ)とシマノがダントツにリードしていて、その後に約半分のピュアフィッシングが続くという構図。
大きく俯瞰してみるとこういうことだけど、それぞれのニッチな分野に特化した小さなメーカーがたくさん存在していて、容易には把握できないほど釣具業界は細分化されている。
日本のルアーメーカーの市場規模
2022年: 277億2,000万円
2023年: 205億8,000万円(見込み)
2024年: 211億4,000万円(予測)
市場動向
・近年ソルトルアー市場が急成長しており、釣具市場全体の成長を牽引しています。
・2021年をピークに市場規模は縮小傾向にありますが、2024年には若干の回復が見込まれています。
・日本のルアーメーカーは、技術革新と製品の高性能化で世界市場でも強い競争力を持っています。
・国内市場は細分化されており、ニッチな分野に特化した小規模メーカーも多数存在しています。
国内ソルトルアー市場
日本釣用品工業会の調べによると、国内ソルトルアー市場(出荷ベース)は2017年には469億円でしたが、2021年には741億円と、年平均成長率12.1%と非常に高い成長率をみせており、近年の市場成長を牽引しています。
世界的に見ると、ルアーフィッシング市場全体は成長傾向にあり、2030年までに年平均成長率5.3%で拡大すると予測されています。
これらのデータから、日本のルアーメーカーは国内市場だけでなく、世界市場でも重要なプレイヤーとして位置づけられていることがわかります。