台風15号や19号の直撃と相模湾キハダマグロ釣れっぷりは関係ある!?

   

2019年の9月と10月に勢力の強い台風2つがやって来た。とはいえ、ここ数年大きな被害をもたらす台風は必ず日本のどこかを直撃していて、『50年に1度』級のもの、台風なり大雨なりがしょっちゅう来るようになったら、もうそれは50年に1度のものではない。

なので、今回の台風19号は、15号のもたらした被害を繰り返してはならないとばかりに、早くから警鐘を鳴らして対策や避難を促していた。だけど雨が予想以上に多く降ればどこかで氾濫するし決壊もする。江戸川区に至っては「ここにいてはだめ」と思い切った呼びかけ方をかなり前からしていた。

常日頃の対策と準備は大事なのだけど、そもそもこれまでこんなにしょっちゅう甚大な被害をもたらす台風やら大雨が来てたか!? と思う人、少なくはないはずだ。自分が54年ほど生きて来て、台風が来なかった年はなかったはずだけど、警戒レベルが最大になるような事態が毎年当たり前のように起きるなんてことは少なかったはずだ。

それについては、「地球温暖化」というキーワードを元に、いろんな科学的エビデンスや見解が発表されて、日常我々一般庶民にできることが説かれたりしている。地球にやさしく、二酸化炭素を減らそう、石油由来の製品を使わないようにしよう、などなど。夏は35℃の日なんて当たり前になり、沖縄より東京の方が気温が高い日が増えた。誰もが気象が異常をきたしていると気がついていると思う。

台風ができるプロセス

以前ブログで『台風の仕組みを知っておく。夏と秋の予定はコイツ次第。』とか、『熱帯低気圧、温帯低気圧、台風との違い』を書いたのだけど、台風になるにはまず海水面温度が26℃であることが条件となる。

気象庁日別海面水温
日別海面水温
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html

これを見ると、日本の太平洋側沿岸部、千葉県あたりから西側が真っ赤だ。24℃から27℃を示している。この画像自体は2019年10月12日のもので台風19号が襲って来た日の海水面の様子です。(直接サイトにアクセスすれば、その時々の状況が確認出来ます。)

つまり、日本沿岸部、太平洋側の海水面温度が台風が起きるための水温をほぼキープしている状態になっていて、そりゃ勢力が衰えず直撃しちゃうよなぁ…の条件になってしまってます(水温的に)。

日本海側は海水面温度21℃ということと、コリオリの力、偏西風の影響などでそれ以上北側へは移動出来ず、日本列島東北側に沿って移動し風速も17m/s以下となり、温帯低気圧へと弱まっていくという流れで台風19号は収束したと思われます。

で、釣りのことで言えば、もう10年ほど前になるのかな!? 相模湾で20kg以上のキハダマグロが釣れるようになったのは…。

キハダマグロ

10年20年前、シイラ釣りで船で相模湾を駆けずり回っていた頃もキハダは釣れました。でも小型でキハダとは言わず、キメジと言われる大きくても5kgくらいの幼魚がカツオと一緒に釣れる程度のものでした。デカいキハダが釣れるのは稀だったかと。

それがここ10年で毎年のようになん10kgもあるキハダの群が相模湾にも回遊して来て、一定期間居着くようになりました。これはこれで特に大物、青物釣りが好きな人たちにとっては嬉しく、ありがたい状況です。専門に狙う船が出されるようになり、釣り具も新しく出て来たりしました。

こんなデカいキハダマグロを釣って楽しむなんて、かつて国内では沖縄の久米島あたりまで行かないと不可能なことでした。それが相模湾という首都圏から車で1時間ほどで着いてしまう船宿から狙いに行けるようになったわけです。これはこれで喜ばしいことなのだ。でも少なからずの人たちが、この状況を諸手を挙げて喜んでばかりもいられないんぢゃないの!? と思っていたのでした。

なぜ釣るためにもっと南の海域まで遠征しないと釣れなかったキハダマグロが、沖に出ても神奈川県の陸地が見えるようなところで釣れるようになったか、生息適水温に近く、台風が発生する条件のひとつである海水面温度26℃がキープされる日が長く続くようになったからだと思われます。そして湾内にはエサとなる小魚も豊富で居着きやすいということもあるかもしれない。25℃になってくるとキハダもいなくなるなんて言われてたのですが、最近はそれ以下になっても居着いていると聞きます。

なん10kgもあるキハダマグロが釣れること自体、嬉しいことで現にそこに居るのだから釣って楽しむもよし、漁をしてもよしだと思います。まぁ、むやみに獲り過ぎるなよという、マグロ類に関する資源保護の観点からの議論は、ここではしないことにします。言いたいことはわかるw

やはり、地球の温暖化に伴った海水温の上昇が、キハダマグロの回遊を促し釣ったり漁をしたりできるようになったことと、台風が来れば海水面温度がかつてない高さをキープしてるために、勢力が衰えず被害をもたらすことになっている…ということに直面しているわけです。

自然災害に対する日常の備えも大事なんだけど、そもそものところからの解決に着手しないと、今後応急処置ばかり何度も繰り返すことになる。それでは人も国も疲弊してしまう。すべきことをして行かないとダメな時代になったのだと思う。今からでも遅くはないかもしれないけど、時間もかなりかかることではあると思う。

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