今年初のシーバスウェーディングに向かい、ポイント近くに車を停めて仲間とワイワイ今年はどーかなとか、釣りとは関係ないバカ話などをしつつ、ロッドにリールをセットしてラインをガイドに通して行く…
まぁいつもと変わらない段取り、手順で準備を進めていて、リーダーにスナップを結んでドラグを少し締めてラインを手で引っ張り出したりしながら、先発ルアーを選んでスナップに取り付けて出発用意万端。
某河川河口のポイントへと向かい、途中入っていくクリークをライトで水面照らしながらバチは抜けていないか確かめながらジャブジャブと進んで行く。
残念ながら19:00過ぎた時点でこの日のバチ抜けは目視出来ず、とりあえず本流の立ち位置まで進んで行く。
キャスト開始
ルアーの自分は最上流側に立ち、アップクロスに投げてまずは水面をV字引き波を立たせながら巻いてくる。3投ほどした後ルアーチェンジするためにラインを手でラインローラーの上あたりから引っ張ってみたらえらく軽い状態でスルスルとラインが出てしまう。
「ゲッ! ドラグ締め込み忘れてやってた!」と思ってスプールを手で回してみると、ちゃんと締め込んである。さっきルアーをセットしたときに手でラインを引っ張ったときにはドラグの抵抗はちゃんとあったのだ。
「どゆこと?」
おすぎとピーコのモノマネをするタモリのように暗い川の中でひとりぼやきながら、スプールを手で左右に回してみると、ちゃんとドラグで締め込まれた抵抗を感じられて、ラインが出て行く方向へのドラグ負荷もしっかりかかっている(当たり前w)。
だけど、ラインを手で引っ張るとドラグ抵抗は全くかかっていない状態でスル〜といとも簡単に引き出されるw
たぶん、20cmのシーバスでも寄せて来れないくらいのユルさ加減www
外気温3℃ほどで、指先もすでにキンキンに冷え切ってる状態でどーなってしまったのかにわかに理解できず、なおも「どゆこと?」と一旦川岸に退去。
あれこれ調べたり
ここでAIさんに聴いてみようと、状況を入力して出て来た答えの中に、糸すべりがあった。そうだそれだろうと思ったけど今まで何年も、てか何十年も寒い中で釣りをして来て糸すべりなんてことはなかった。
なのでスプールのラインを巻いてある部分だけを親指と中指でしっかり掴んで回してみたら、なんとユルユルの状態で回ってしまう(๑>◡<๑)
当然さっきもやったようにラインを掴んで引っ張るとスルスルと出て来てしまう。まさに糸すべりだ。なんてこった!
で、思い出したのが、この日使っているリールが昨年春に購入したリールで、それまで使って来たメーカーのものとは違うということ。厳冬期に使うのは初めてだ。
だったら一旦巻いてあるラインを全部川の流れに乗せて出し切って巻き直そうと考え、下巻きの上のメインラインを出し切り、指でしっかりラインを挟んできつく締め込むようにラインを巻いて行く。
巻き終えて、試しにラインを引っ張るとやっぱりスルスル出てしまう(๑>◡<๑)
とりあえず出来るだけキッチキチに巻いたつもりだけど何も変わらず、やっぱり一番下の下巻きから巻き直さないとダメなようで強制終了w
そのあとは、かつて干潟で釣りをしていて途中おしっこしている間にロッド&リール(ステラ)が流されたときと同じく、松木どんのそばに寄り添いw フライロッドの操作を解説していただいたり、キャスト後のラインメンディング中でロッドを握らせてもらったりして、仲睦まじい楽しい時間を過ごしました♪(´ε` )
21:00を過ぎてもバチなどの流下もなくライズもなければ誰もアタリなしということでこの日は終了。
自宅に戻り…
全くワシのリールはどーなっちゃったんだろうと、メインラインをラインローラーに通してドラグを締め込んで引っ張ってみるとあら不思議、ちゃんとドラグ締め込んだ分の抵抗で、チリチリと音を立てながらラインが引き出せる!通常通りのドラグ性能のままw
「どゆこと?」
さらにドラグを締め込んでラインを引き出してみようとすると、さらに抵抗が強くなってていつものドラグ調整は活きている…
もしかしてこれ、気温1〜3℃の中、金属が収縮してスプール径が縮んだことで下巻きが浮いた状態になっていわゆる糸すべり状態になったということか!?
暖かい部屋に戻ってしばらくしてからのことなので、収縮していた金属がまた元の形まで膨張して戻ったことで下巻きとスプールの隙間がなくなって通常のドラグ性能が戻った…と考えるしかないかなと。
う〜ん、これはこれで貴重な体験をしたということで、物理的な問題なので昨年春から使い始めた某メーカーの4000番のリールをディスるつもりはないけど、今後の2月までの厳冬期にこのリールを持ち出して大丈夫なのか!? という不安は残る。
下巻きから巻き直し
ということで、下巻きのラインも一旦全部取り除き、2.5号のナイロンライン100m分があったのでそれを下巻きに利用することに。
引っ張れば締まっていく輪っかをスプールにくぐらせてギュッと締めたら、念のためビニールテープで下巻きのラインを覆うようにスプール2周分一緒に巻いて、金属収縮がまたあってもスプール自体にはしっかり張り付いてる状態にしてみた。
そうしてからそのまま2.5号のナイロンラインを最終的に0.8号のPE150mを巻き上げて目一杯にならないくらいのところまで巻いて行く。
それからPE0.8号を下巻きと電車むすびで結んで、そこからはガッチガチを目指してテンションかなり強めで巻き上げた。いつもながらPEを巻く作業は重労働だ(๑>◡<๑)
で、上の画像のような仕上がりになったけど、今度の気温1,2℃のときに使用してどうだろうか。
探してみたら糸すべり対策の動画もあったので観てみた。これも参考になると思います。
『初心者必見!冬に多発するヤバいリールトラブルを一発で解消できる方法がこれです。』
https://www.youtube.com/watch?v=qMoOo6Z8Q8Y&t=321s
『金属材料って、温度変化でどのくらい伸び縮みするの?材種ごとに教えます!』
https://shokunin-tenshoku.com/1811