10月25日大潮満潮16:31(君津)@盤州
もう秋本番ということで、松木どんOKなら同行願いまして干潟へと向かいます。
ただ、この日風がそこそこありまして、松木どんの長年の経験から干潟へ出られないかもという懸念もありつつ出発しました。アクアラインのトンネルを抜けてから見えてくる風速表示は12mとなかなかの数字…
それならばと、まずは河口にエントリーしてしばらくそこでやって、風も収まったら干潟に出てみるかということで19:00準備完了。
この日から釣りたいシーバスの大きさとその釣り方を口にしてからエントリーすることに。いい提案です。まだまだ川の地形も把握できてないので、それを探りつつそこでどう釣りを展開するのかを考えながらやらないと、進歩はないよねぇ(๑>◡<๑) ポイントへ向かいます。
1月2月に流下系生物パターンで通ったポイントで、松木どんの立ち位置より50mほど上流側に自分は立ってキャスト開始。目の前の河の流れは左から右へとカーブしていくような形で、時計の長針8:45から9:00の間のイメージか!? その間をドリフトさせる感じ。
風はやっぱり強いままだけど、ほぼ北風を背にしてルアーは投げられる。でもある程度アップに投げてドリフトさせてその間で食わせたいので、投げる際の風の抵抗はそれなりにある。
表層中心にルアーに動き与えながら流して、ダウン方向の行き着くところまで行ったら巻き戻してくるような動作。春先も同じような狙い方で、ダウンから巻き戻して来る途中で食って来ることが多かったけど、秋のシーバスはどうだろうか思いながらキャストの繰り返し。
この風の中、ルアーはそれなりに重さがあるので投げられるけどフライのキャストはどうしてるのかと思ったのも束の間、松木どんのライトオン! これはヒットの合図と思われ、その方向を見ているとやがてライトアップされた水飛沫が。
ヌタリ場から足を取られながらわざわざボクのいる方へシーバスを寄せて来てくれてランディング。63cmのシーバス。
サクッとすごいなぁ。
リリースを見届けた後また川の中へと入って行き、対岸に向けてキャストして90度分、右岸側への流れにルアーアクション加えながら流し、流し切ったところで巻き戻して来る…の繰り返し。
ルアーチェンジは適宜、動きやサイズの違うものを選んで、モルモ80で表層をアクション付けながら流して流れ切ったところでゆっくり巻き始めたころ、モゾっとした感触で合わせるとロッドがしなる。
やりとりでそれほど大きくはないのはわかって、無難に上がってきた見た目50cm前後のシーバス。
その後、お互い追加ならず21:15を過ぎたところで、これ以上ひたすらただ粘っても…ということでこの日はこれまで。2時間ちょっとの釣りは終了となりました。
10月29日中潮満潮18:14(君津)@盤州
この『後中潮』はこの秋最大のチャンスではあるまいか…と誰もが思うはずで、20:30前に到着すると既にクルマが4,5台止ってました。
来る途中、アクアラインの風速は5mで干潟に出てもひどく波を被ることはなさそうとのこと。道中、松木どんはどう攻めるかいくつかパターンを組み立てていて、あのだだっ広い干潟のミオ筋の位置と干満の時間差で違ってくる潮の流れる方向など、頭の中に入ってるデータや経験から判断して、今日はこういうコースで行こうと説明してくれました。
自分はまずついて行って、前回のコースとの違いやどのくらい歩いたところで変化があるのかなど、なんとか記憶と感覚に残そうと思いつつ、本日の狙うサイズと釣り方宣言して21:00過ぎたところでポイントへ向けて歩き始めました。
先日入った河口を横目に通りすぎ、やがて干潟へと出ました。
目の前にこの光景が広がると、ホントにワクワクします♪( ´θ`)
しかも10月29日の後中潮の干潟ということで、数日前からワクワクして迎えたわけですからいつもより余計に期待が膨らみます。
それなのにぃ〜(≧∀≦)
しばらく水の中を歩いていると…
松木どんと並んで足元ライトで照らしつつジャブジャブとまだ足首より低い水位の中歩いて行きます。歩きながらいろいろと干潟について話をしてくれ、未だ干潟初心者の自分はフムフムと聞きながら前に進みます。
進むつれて水面が足首より上になって行き、膝下くらいになって来ると水の抵抗も大きくなりつつも、先へ急ぎたい気持ちもあってジャブジャブと進んで行きます。
で、途中何か出っぱってる物に右足がぶつかった感じがしてあれ?っと思ってすぐ、ジワーっと包丁で指を切った時のような痛みというより痺れた感じがして来ました。その時自分はどんな声出したのか、記憶にないのだけど以前も何か出っぱった物にぶつかって痛えなぁと思うことあったので、そのくらいのことだと思いました。
立ち止まってなんだ!? と、足元照らしてよく見ても障害物が見当たらない…にわかに何が起こったのかハッキリしないながらも、もしかしてエイにやられたか!? と。隣の松木どんもふくらはぎのあたりに何か触ったと。
松木どんの膝を借りてその上に右足を乗せて見てみるけど刺された痕らしき部分がよく見分けられず、痛みはなくただジワーっと弱く痺れた感じがするので、とりあえずウェーダー脱げるところまで戻って見てみようと。
ウェーダー脱いで見てみると、5ミリくらいの幅で刺されたところが赤く血が滲んでました。
これを見て、エイに刺されたことを認めることになりました。自分のウェーダーはブーツと一体型のもので、この位置はブーツのゴムがまだ続いているところでゴムの上から刺されていました。
この時正直、釣りを中断したくなかったので、認めたくない気持ちもありまして、どこかごまかそうとしている自分がおりました…実際痛くないし、この程度のかすり傷なので行けると思うのですが…
エイに刺された時のことはブログや動画で見て、刺された時の衝撃の大きさなど知ってはいたし、よく言われてるドンとグーで殴られたような大きな衝撃はなかったし、実際こうして見てトゲも残ってもいなかったしと、微かな痺れはあるものの痛くはないのでなかなか諦められない気持ちもありました。
自分は車に戻って待機してるので、釣りして来てよと言うものの、その間悪化してエラいことになってもいけないからと、この日の釣りは中断して帰宅することになってしまいました…
自分の不注意のせいで、この日の釣りをお互い楽しみに普段より意気込んでいたのに、松木どんまで釣り中止にさせてしまってホント申し訳なかったです。
エイは踏まなきゃいいと舐めていた
確かに踏まなきゃいいと、これまでも踏まずに来たのだけど、この日踏んだつもりはなくても実際踏んだんだと思います。ヒラヒラと泳いでるエイが刺す時に泳ぎながら刺せるだろうか!?
何もないところなので、地面に体踏ん張り効かせないとゴムの上から貫通させるほど力を伝達できないだろうと思います。なのでやっぱり踏んだはずです。
これは刺されて1時間15分ほど経った時の状態で、自宅に戻ってポイズンリムーバーで血を吸い上げて50℃に設定したシャワーをあちぃあちぃ言いながら10分くらい浴びせてました。
痛みは相変わらずなく、よく言われているお湯をかける応急処置で毒性が弱まったのかもしれない。傷の部分に絆創膏を貼って就寝しました。
おかげさまで悪化することなく
翌朝、見てみると痛みもなく腫れることもなく、どうやらかすり傷で済んだようです(下の画像)。これで済んだのはラッキーだったと思って、今後のウェーデイング装備について考えを改めて準備し直さないといけません(≧∀≦)
エイの毒についてちょっとググって見ましたが、普通にググっても釣り人の経験談しか出てこないので、論文検索してみるといくつかありました。
アカエイによる刺傷
疼痛はしばしば受傷部位に限定されるが,急速に拡がることがあり,90分未満で最大に達する;ほとんどの症例では,痛みは6~48時間かけて徐々に消失するが,ときに数日または数週間持続する。
内陸県におけるアマゾン産淡水エイによる刺傷の1例(A case of injury due to a sting by a captive freshwater stingray in an inland region)
淡水エイ毒の成分および量については,現在様々な研究が行われているものの,海水産との異同,種特異性などに関して十分解明されている訳ではない。淡水エイの毒素に関する報告としては,ポタモトリゴン科の毒素について遺伝子とトランスクリプトームを用いた研究で,毒素中には複数の成分が示唆されている。
エイ刺傷により腸管脱出をきたした1例
エイなどの海洋生物が有する毒の成分は一般に粗毒と総称される蛋白・高分子ペプチドで,極めて不安定なため解明が進んでいないのが現状であるが serotonin,5-nucleotidases,phosphodiesterase活性が確認されており,これまでに 10 種類のアミノ酸が同定されている5)~9).毒による局所症状としては激しい痛み,腫脹,内出血,知覚異常などがあり7)~12),またしばしば壊死に陥る3)
エイ毒はタンパク毒であるため,創部洗浄,デブリードマンの他に40~45℃の温浴を30~90分間かけて行うことが特異的な効果をもつ.受傷後の2次感染および破傷風などに対しても十分に留意し,適切な処置を行う.
このあたり、ご参考までに。
海に浸かるまでにできることはやっておくことにする
ということで、幸いかすり傷程度で済んだことに感謝しつつ、今後の対策として…
エイガードは付けることに
釣りに行く前に岡でできることはしておくというつもりだったくせに、踏まなきゃいいと舐めていたことが今回の結果でした。自分はまだしも、同行者の釣りの機会まで奪うことになりました。インナータイプのエイガードはそれなりに高額な商品で、そのこともあって購入を躊躇していたこともありました。また外付けのものは安価な価格帯でありますが、ぬかるんだところに入った場合、抜けそうにもないことや歩く時の水の抵抗も大きそうで、それも購入せず今日に至りました。
なので、これは他人に迷惑をかけないためにも予防策として購入することに。
すり足基本で歩く
浅いからと、抵抗が少ないところでジャブジャブと普通の歩き方をしておりました。あんな浅いところで刺されたので、やはり膝下以下の浅いところでもすり足で、エイを踏みつけないよう、つま先でその先のエイを追い払うようなつもりで前に進むことを忘れないようにするべきです。
ウェーディングの際は出来るだけライトは明るいものを
ライトで足元照らしていたのだけど、光が弱いと見えるものも見えませんし、あの真っ暗な空間に入っていくのでライトは明るければ明るいほどいいということです。そりゃそうですよね。〇〇ルーメンと表示がありますが、確実な商品で出来るだけ明るいものをあらためて用意します。
他にもまだ突き詰めればあると思いますが、まずはこのあたりを準備しておこうと思います。
それでも、注意しながらやっていてもまた踏む可能性はあります。エイガードだって100%防御する保証はないです。なので、釣り場に入っていく前に出来ることはやった上で、ウェーディングの釣りを楽しむべきで、そこまでやってそれでも刺されることがあれば、もうそれは仕方ない。その時にどういう行動を取れるか想定しておくことだと思います。
自分でなくても同行者に何かあった場合、どうすべきかそれぞれが考えておくことだと思います。
まぁ今回のことはネタにしてもらってもいいですし、今後の対策の参考にしていただければと思いますm(_ _)m
以下のPazdesignさんのレイ(エイ)ガードの解説もご参考までに
ウェアの基礎知識講座⑫『徹底解説!!エイガードのアレコレ!!~その①~』
ウェアの基礎知識講座⑬『徹底解説!!エイガードのアレコレ!!~その②~』
ウェアの基礎知識講座⑭『徹底解説!!エイガードのアレコレ!!~その③~』