江東区にも砂浜が出来る!『有明親水海浜公園』造園計画について東京湾浅瀬再生実験PT会議で解説がありました

      2017/06/01

東京湾再生官民連携フォーラムというのがありまして、その傘下にいくつかのプロジェクトチームがあります。『東京湾浅瀬再生実験PT』もそのひとつ。つり情報編集長の沖藤さん、NPO海辺つくり研究会の木村尚さん(ダッシュ海岸の先生)にご紹介いただき、昨年からこのPTの会議に参加させてもらっています。

また、この東京湾浅瀬再生実験PTのPT長は、(株)つり人社取締役会長の鈴木康友さんです。釣りが好きな人なら『つり人』という釣り雑誌は知ってると思います。つり雑誌の草分け、最古参!? の出版社です。ガキのころ、この雑誌を買うか釣り具を買うかでえらい悩んだものです(笑)

と、そんな重鎮の方々をはじめ、国土交通省港湾局の方や水産環境事業などに携わる方々が集まる中に入れてもらって、いろんなお話を聞かせていただいてる次第です。

5月24日に、東京都港湾局臨海開発部海上公園課の林瑞恵氏による『東京港における自然環境再生について〜海上公園事業を中心に〜』というお題でレクチャーがありました。

東京港における自然環境再生について〜海上公園事業を中心に〜

江東区臨海部は2011年の震災後特に、老朽化した護岸を耐震護岸化する工事があちこちで行われていますが、それに加えオリンピックが決まってから競技会場が辰巳、有明、海の森などに作られることになっていて、それに関連してどんな護岸整備がされていくのだろうと興味津々でした。

先日、港湾審議会で『有明親水海浜公園』『晴海緑道公園』の新規計画が決定し発表されたことを受けて、今回林さんによる解説があるということで、楽しみに伺ったというわけでした。

『東京都海上公園計画の変更(案)』にある案件位置図によると、以下の5カ所あるようです。

海上公園計画

江東区に関しては『1.有明親水海浜公園』とありますが、赤く塗りつぶされたここが今後大きく整備されることになりました。以下のような地形です。

有明親水海浜公園計画図
 
有明親水海浜公園計画図

東雲運河に横たわる旧防波堤と言われる細長い島のような状態で残っている堤防ですが、ここは手を加えずこのまま残されるようです。以下の写真は一番東側に位置する旧防波堤です。

旧防波堤東側

かつてまだ有明や新木場といった南側が埋立て前の海だったころ、内陸部を守るために大正時代に建設されたと聞きました。時代も進み、埋め立てられ東雲運河が出来るとそこはかつて貯木場の役目を担っていました。以下、昭和38年のころの有明貯木場の様子。

昭和38年頃の有明地区
上記の画像はこちらから拝借
http://map.goo.ne.jp/map/latlon/E139.47.29.931N35.38.15.367/zoom/9/?data=showa-38

そして石原都政の時代にこの貯木場のあたりで大規模な埋立てが行われることになり、有明16万坪を守れという運動も激しく行われていました。しかしながら結果として以下のように埋立てられることになりました。

東雲運河有明旧貯木場

そして2017年にここを有明親水海浜公園として整備していく計画が発表されたわけです。この向い側は市場移転問題ですったもんだしてますが…。

で、今回林さんの解説で興味深い計画がありました。以下の画像中、アカ線で囲んだあたりは砂浜にしようという計画になったようです。

東雲運河有明砂浜計画

常々かねがね、緩傾斜護岸を増やしていけないものだろうかと思っている者としては、この決定には感謝したいと思っています。最も単なる白い砂浜化については異論もあるようで、これからこの地区のアセスメント、環境についての調査もしつつということのようです。

東京都海上公園計画の変更計画理由

ここを旧有明貯木場とか言ったりしてますが、先にも書いたように、埋立て計画が上がってから特に釣り愛好家からの反対運動がありました。江戸前のハゼ釣りという文化、シーバス釣りの文化があって、埋立てられることで大きな打撃を受けるという危機感からだったと思います。

埋め立てられてからずいぶん時間が経ったわけですが、ここへ来てこの整備計画。レガシーという言葉がよく聞かれるようになりましたが、レガシーにふさわしい改良計画であって欲しいと思います。

親水性を高める各護岸のリニューアル計画はいろんな角度からお願いしたいところですが、こうした大規模な公園計画でなくても構わない個所も多々あると思います。既に存在している桟橋の利用の仕方を再考することや、上記の計画にあるように『2.海上レクリエーションや水辺の自然に親しむための水面』という観点から、安全を保持しつつの改良・改革を進めていただきたいと思います。

江東区の海でもっと楽しく遊べる環境になるよう、みんなでこうした計画が進行していることを知ってもらって、意識してもらえたらと思います。

上記の有明親水海浜公園についての資料画像は主に『平成29年5月22日第92回港湾審議会配付資料』から拝借しております。しっかり読みたい方々は以下のリンクからご覧ください。
http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/jigyo/shingikai/2952292.html

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