新年が明けてからの初釣りは、河川の流下系ベイト(バチ、アナジャコ、ボケジャコetc)を捕食し始めるシーバスのウェーディングだったりする。
極寒極冷の中、水に浸かって喜んで釣りをするのだから端から見ればアホではあるが、可能な限りの防寒対策が出来ていれば体の冷えはなんとか抑えられる。
アウトドア用品メーカーがそれぞれレイヤリングシステムを提唱していますが、極寒期のウェーディングでも冬山登山のシステムを利用して組み立てればOKです。
EX: モンベルのレイヤリングシステム▶︎
ベースレイヤー
基本として「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」と下から順に3つ重ね着して行くのだけど、肌に直接触れる下着の役割となるベースレイヤーの選択でかなり暖かさに違いが出て来ます。
今ではユニクロなどでヒートテックの下着が低価格で購入出来ますが、汗をかいた場合、その汗がどうなるかで全然違ってきます。
速乾性と保温力
単なる廉価のヒートテックをベースレイヤーとして利用していた時、汗をかいた後が冷えてやばかった。ウェーディングだからある程度ポイントまで歩くとじんわりと汗をかきます。汗っかき体質の人はじんわりどころではないはず。
この時、汗を吸い上げて蒸発させてミドルレイヤーに吸わせるものでないと、後々冷たい水分を含んだ繊維が体に貼り付く状態になって体を冷やします。
そこであれこれ仲間にもお尋ねしたり自分で探したりして今使用しているのがモンベルの『ジオライン M.W.ラウンドネックシャツ Men's』
これ、冬に普段着るのにもいいくらいで、これだけでかなりホンワカと暖かく感じます。なので厚着が不要になってその分上半身が楽です。
ということで、他のメーカーにも同じような機能のものがあると思うので、肌に直接触れるベースレイヤーは多少価格が高くてもそのアドバンテージは代え難いものだと思います。
↓こんなベースレイヤーもあって、網目大きくても暖かいらしい。今度これ購入してみようと思っている。(ミレー ドライナミック メッシュ)
ミドルレイヤー
これの役目は先のベースレイヤーが汗を吸収して蒸発拡散したものを受け止め外に流しつつ体温を逃さず保温することかと思います。
これも使用しているのがモンベルの『ウイックロン ZEOサーマル ロングスリーブジップシャツ Men's』です。
機能的な解説はリンク先でご確認ください。
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ちなみに冬の期間、自宅で先のベースレイヤーとこの2枚だけでもかなり暖かいです。厳冬期でなくて秋口の10月あたりのウェーディングだと、この2枚の上に風を通さないレインジャケット着るだけで全然OKです。
このミドルレイヤーの役目をするものも各社それぞれあるので、ちょうどいいものに巡り合ってください。
アウターレイヤー
基本3つの一番外側のアウターレイヤーに当たるものは、雨風を通さないジャケット類となります。だけど厳冬期のウェーディングの場面では、ミドルレイヤーの上にレインジャケットを着るだけでは寒さは防げません。
第1アウターレイヤー
なので、ボクの場合は先のミドルレイヤーの上に長袖の保温性の高いフリースを着用します。
例えば『モンベル クリマエア ジャケット』
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第2アウターレイヤー
さらにその上にダウンベストを着ます。これはワークマンの『リペアテック(R)洗えるフュージョンダウンライトベスト』このタイプを3年前から着用しています。
最終アウターレイヤー
そして最後、チェストハイウェーダーを履いたらその上に雨も風も通さないジャケットを着用します。
かつてはこのあたりのアイテムは、シムスだのパタゴニアだのと海外の一流メーカーのものにこだわっていた時代もありましたが、今は国産の1万円以下で高機能のものがあるのでそれを使用しています。愛着を持っていいものを長く着るのもいいのですが、いずれ穴を開けたり防水機能が劣化します。
厳冬期に釣りをしていて雨に降られてそれが体に染みて来たときの危機感は味わいたくありません(๑>◡<๑) なので、2年ほど使用してまだ染みて来なくても、買い替えるようにしています。例えばこれなど。 ワークマン『イージス防水防寒サーマルジャケット』
毎年のようにモデルチェンジして廉価ながら機能性もアップするので、2年も持ったら儲けもんと思って長くても2シーズンで買い替えしてます。
モンベル『レインワーカー ジャケット』
一番外側のアウターは、ウエーダーの中に入れるのではなく、ウェーダーを覆うように一番外側になるよう着用して、転倒した時に出来るだけ水がウェーダー内に入らないような着方がいいと思います。
とりあえず、上半身はこんな感じです。
下半身はどんな組み合わせか
まず足先から
個人的に手先足先、末端がすぐに冷たくなります。ウェーディング中の足先は水中なので、ここが薄手だと冷たいを通り越して痛く感じます。そこで以下のようなセッティング。
1)いつものソックス
2)厳冬期登山用ハイソックス
3)エイガード
の3つ着用です。
腰から下
まずはヒートテック系のタイツを履いて、綿のトレパンのようなものを履き、さらにフリース素材のものを履いてウェーダー着用としています。
下半身に関してはあまり上半身ほど速乾性を求めていません。チェストハイのウェーダーを着用してしばらく歩いてウェーダー内が温められた状態で腰まで水に浸かればかなり蒸れます。時期によってはウェーダーに穴が空いてて水が侵入したのでは!?と疑いたくなるくらい、釣りを終えて着替える時に綿のトレパンが濡れているのが常といった感じです。
かつてはゴアテックスのウェーダーも着用していましたが、これもやっぱり高価格帯のものでも穴は開く時は開くし、ポイントまで歩く距離の長いウェーディングの釣りをしていると、股のあたりが摩擦で弱くなってしまうのか、そこから蒸れの濡れ方ではない明らかにジワっとくる時がやって来ます(≧∀≦)
とは言え、下半身も出来るだけ濡れた状態にならないもんかと探ってはいるのですが。
ウェーダーもそういうわけでここ数年はアウターのレインジャケット同様、2年も持てば儲けもんのつもりで2年で買い替えです。
最近は膝から下がキュッと締まったタイプのものも多いので、エイガードなど合わせて履いても入るものを間違いなく選んでください。これはやはり実際に釣具屋さんにエイガードを持参した上で試し履きさせてもらって選んだ方がいいと思います。
頭まわり
この部分も結構大事で、首から上がモロに外気に触れると体全体が寒く感じてしまいます。ネックウォーマーでしっかり首周りをガードして冷たい空気が体内に入らないよう遮断すべきです。なんでもいいと思いますが例えば…
『JACKALL(ジャッカル) ストレッチリブネックウォーマー』
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そして耳や頭ですが、アウターの厚みのあるフードを被ってしまうと聴覚が遮られてしまい、身の回りの気配が感じられなくなります。これは釣りをしていて不都合です。そして仲間からの呼びかけも風が強い日だと聞き取れなかったりして不便します。ライズ音が聞こえたらテンションも上がりますし( ´∀`)
もっとも雨が降って来た時は仕方なくアウターのフードを被りますが。
上記のネックウォーマー的なもので薄手のものを頭まで引き延ばして耳を寒さから多少なりとも防ぐようにしています。
手を守るグローブとカイロ
末端冷え性なのか、指先がかじかみます。最悪最終的にスナップを開けられなくなります。なので最近はタイタニウム(チタニウム)のグローブ必須です(≧∀≦)
双進(Soshin) RBB 『タイタニュームグローブHS ll』
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そして念のためのUSB充電式のカイロ(≧∀≦)
これをアウターのポケットに入れておき、もうアカンとなった時に握り締めます。自分が購入したものはもう販売されてないようなので、このあたりでいかがかと。手もみのホッカイロみたいなのだと現場の冷たさで冷めてしまいますので発電式のものを使用しています。
【2024新登場】充電式カイロ
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他にも色々あるので、必要ならお好みのもの探してみてください。
ということで、あれこれ身に付けた状態がパッと見、こんな状態です。
厳冬期はあれこれ着用アイテムが多くて難儀しますが、まずは沈することなく安全にウェーディングを楽しみましょ〜( ◠‿◠ )