シーバスフィッシングに限らず、PEラインを使ったルアー釣りにはリーダーを接続するのは常識! 鉄則! 当たり前! となっています。

釣具店やネットで探すといろんなライン(釣具)メーカーから、たくさんの種類の『リーダー』が売られていますが、どのような基準で使い分けているだろうか。

フロロカーボンなのかナイロンなのか、太さ(lb数)や長さ、接続方法としてはどんなノットがいいのかなど、いろんなパターン、組み合わせが考えられそうで、長年やっててもこれ、ほんとに正しい使い方なのだろうか? と思う時があります(≧∀≦)

ということで、ここではルアーシーバスフィッシングでのリーダーの使い分け、使い方について話を進めて行こうと思います。まずはフロロとナイロンの性質の違いから。

リーダー各種

使うべきはフロロカーボンなのかナイロンなのか

リーダーとして使われる材質としてこの2種類のものが売られています。パッと見でどっちだ? と尋ねられても区別つくわけもないですが、なぜこの2種類が世に出ているのだろうか。

フロロカーボンとは?

これはググるとラインメーカーのサイトで解説されているものがヒットするのですが、“クレハ”さんのサイトから引用させていただきます。

フロロカーボンの正体はポリフッ化ビニリデン(Polyvinylidene Fluoride)というフッ素系樹脂(プラスチック)で、分子が規則正しく連なっています。

それにより、フロロカーボンラインの特性である、強さ、高撥水性、非吸水性、高比重、低屈折率などが得られるのです。

上記のような化学用語や分子構造が解ってなくても、特長としてはナイロン素材より“強くて根ズレに強い!” という謳い文句は広告などで見かけたり聞いたりしたことがあると思います。そして吸水性が低く水中でキラキラ光りにくい(低屈折率)といったあたりが良い面だと思われます。

そして悪い面というわけではないけど、ナイロン素材より硬いため、結び方によっては極端な表現をすると折れる感じの劣化が進むとか、比重がナイロン1.14に対して1.78とより重く、沈みが早いので、水面に浮かせておきたいルアーを使用する場合、頭下がりになるということが挙げられます。

なので、エサなりルアーなりを沈めて使う場合は、ハリスとしてリーダーとしてフロロカーボンが好んで使われます。ジギングでは比較的長めにリーダーを取ることもあって、日中水中で太陽の光を受けてキラキラすることがサカナにプレッシャーを与えるということで、フロロカーボンの方をメインに使用する人が多いようです。プラス、根ズレに強いということであればなおさらです。

ナイロンとは?

ナイロンという言葉は釣り以外に日常的によく目にするし聞こえてきます。衣類や身の回りのものによく使われている素材です。簡単に言ってしまえば石油で出来た合成繊維なのですが、これもググって化学的な説明を探すと…

ナイロン(nylon)は、ポリアミド合成樹脂の種類である。当初は主に繊維として使われた。世界初の合成繊維のナイロン6,6(6,6-ナイロンなどとも)が含まれる。

1935年、アメリカ合衆国のデュポン社のウォーレス・カロザースが合成に成功した。ナイロンは本来、インビスタ社(旧デュポン・テキスタイル・アンド・インテリア社)の商品名だが、現在ではポリアミド系繊維(単量体がアミド結合(-CO-NH-)により次々に縮合した高分子)の総称として定着している。

ということで、デュポン社って聞いたことあると思いますが、ルアーに使うラインとしては“デュポンのストレーン”なんてガキのころにルアー釣りを始めた者としては懐かしく(って今もある)、憧れの黄色い糸でした(≧∀≦)

デュポンのストレーン

まぁ懐かしい話は置いといて、ナイロンラインはフロロカーボンより柔らかくて伸縮性があり、サカナが掛かったらクッションのような役割もあって扱いやすいというのがあります。

長めにリーダーを取った場合、投げる際にメインラインとのノット部分がガイドに入り込む、トップガイドから3つ4つのガイドあたりまで入った状態で投げた時に、ガイドにラインが絡む率が低いというのもあります。まぁ投げた時にノットがガイドにバチバチ当たりながら出ていくのが長時間続けば、ノットが傷んで切れる確率は高まりますが。

また悪い面というわけではなくそういう性質のものなんだけど、柔らかくて伸縮性が高いので感度がフロロカーボンに比べて低い、吸水性が高いので劣化が早い、根ズレなど摩擦に弱いというのがあります。

ボク個人的にはキャスティングの時、投げて巻いてくる釣りの時(特に表層での釣り)は、ほとんどナイロンリーダーを使用していて、縦の釣り、ジギングではフロロカーボンをメインに使うのが基本でした。

ですが、最近はフロロカーボンでもナイロンのような柔らかさのものが出ていたり、使う太さが2号、2.5号で長さが70cmくらいの時はキャスティングでもフロロカーボンをリーダーとして使っています。

太さ(ポンド数)や長さはどうやって決める?

使うリーダーの太さは、使うメインラインの号数(ポンド数)とのバランスで決めるのが基本になっています。それにどこでどんな釣り方をするのかで、リーダーの太さ(ポンド数)や長さを選択します。

厳冬期〜春先の釣りでは

例えば厳冬期から5月までのバチやハクなどの釣りでは、使うルアーも細身だったり小型のものが多い場合、メインラインがPE0.8号だとしたらリーダーはフロロカーボンの2号か2.5号を70〜100cmにしています。厳冬期のシーバスは掛けてから引きが秋に比べて強くないことや、使うルアーが細く小さいものがメインなら動きの妨げにならないようにと、このくらいの設定にしています。

厳冬期を過ぎて掛けたシーバスの引きも強くなってくる4月5月になると、リーダーも3号(12lb)〜4号(16lb)を70cmほどにしてます。

6月から夏場の釣りでは

バチ抜けの釣りも終了してからの港湾部での釣りなら、メインラインPE0.8号でリーダーは4号(16lb)を基本にしています。やはりストラクチャー周りを狙うことが多くなることがメインの理由です。明暗狙いやオープンなところで潮目やブレイクを狙う場合のリーダーの長さは60〜100cmくらいにしています。

最近はあまりメインでやらなくなったのだけど、運河護岸際狙い、いわゆる壁打ちがメインの場合は、リーダーはロッド1本分は取ってやっていた時期がありました。壁にルアーを擦り付けるくらいビッタビタに攻めてて、止めて食わせたときに下のえぐれたところに突っ込まれることがあるからです。それでも何度かカラス貝や牡蠣で覆われた護岸際に擦れてリーダーが切れてしまったことはありました…

一方、河川での釣りとなると、使うルアーも140mm、28g以上のものや、牡蠣瀬周りでバイブレーションで狙うということになってくると、メインラインPE1.5号でリーダーは状況に合わせて5号(20lb)から8号(40lb)までを使い分けます。バイブレーションをメインに使う釣りの場合はフロロカーボンで、トップでやるときはナイロンで…と自分は使い分けてます。リーダーの長さは60〜100cmくらいにしています。

9月から秋の釣りでは

明暗部やストラクチャー周りに着いているシーバス狙いではメインラインPE0.8〜1.0号でリーダーは4号(16lb)〜5号(20lb)を70cm〜1.5m基準で挑めばという感じでやってます。

大きめのルアーを使ったり、バイブで牡蠣瀬周りを狙う場合は、上記の「6月から夏場の釣りでは」の組み合わせとなります。

そんな感じで1年間、釣り方、釣り場に合わせてセッティングしています。

メインラインとリーダーの接続方法は?

ルアーシーバス釣りでは今ではFGノットがよく使われているのだろうか、ノットについては各人それぞれやりやすい方法でやっているのではないだろうか。ここで言葉で説明しても分かりにくく、映像で見るのが早いかと思うので、探してみてください。

FGノット

ノーネームノット

ボク個人的にはノーネームノットでやっていますが、田辺式とはリーダー側での巻き回数や、メインライン側へのハーフヒッチの回数、やり方が違いますが基本は同じです。ノットは出来るだけ小さく、重くならないように。それと根掛かった場合、スナップを結んでいるところから先に切れるよう、スナップとリーダーの接続方法はいくつか試してひとつのやり方に落ち着きました。

ということで、ノットについてはやり方は数多くあって、結ぶという知恵は釣りに限らず日常でもいろんなやり方があって、一冊の本になるくらいです。

是非、いろいろ試してみてください。

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