タチウオジギングロゴy

釣り方・タックル

東京湾でのタチウオジギングの仕掛けについて独断的ご紹介。
東京湾の中でも走水沖という潮の流れが早い所がメインになったりもしますんで、
メインラインはやはり0.8号、手練は0.6号を使うことも。
それぞれに工夫のしどころはたくさんあって、色々試してみるのも楽しいです。 
タチウオジギングベイトタックル
 
 
ということで、ベイトタックルが釣りやすいです。6ft〜6.6ftのライトジギングロッドに小型ライトジギング用ベイトリールにPE0.8号を200m、リーダー16ポンドを1.5mほど付けてさらにその先に歯による切断防止で80ポンドリーダー40cmほど付けるというのがよく推奨されています。
 

ロッド例


●Kei Hiramatsu Buaya Darat(ブアヤ ダラット) Lt65(上記画像のもの)
●シマノ ベイトロッド グラップラー BB ジギング B631 6.3 フィート
●アブガルシア ライトジギング ロッド ベイト ソルティーステージ KR-X SXLC-632-150-KRなど

 
ライトジギングロッドと謳われているもので、上記のものはどれもお手頃なモノかと思います。ジグの負荷は150gくらいまでOKのものがいいです。潮の流れの速いポイントでは150g前後がメインになることが多いためです。多少スペックオーバーの重いジグを使用してもたいてい大丈夫です。負荷重視であまり硬いロッドだとタチウオの乗りが悪くなったりもします。
 
6ft前後のベイトロッドならバスロッドも選択肢に入るのでは? と思いますが、水深50m以上ジグを沈めてシャクることを考えると、グリップエンドを脇で挟められる方がラクです。タチウオが掛かってからのやり取りも、脇に挟めにくい短いものだと手首のみで支えることになり、かなりの負担で手首が疲れてしまい一日通しての釣りが困難になります。
 

ベイトリール見本
 

リール例


●アブガルシア ベイトリール SaltyStage BV8-L(上記画像のもの)
●シマノ 17 スティーレ SS 151 HG
●ダイワ リール 15 キャタリナ ベイジギング 200SHなど

 
リールも種類豊富過ぎで自分であれこれ試してみたわけではないのだけど、価格的にも上記3種あたりかなと。
 
水深60m以上狙うとなると、巻き上げてくるのも結構大変だったりします。ましてや底で掛けるとタチウオとは言え、かなり腕に来ますのでハンドル一巻きで70cmくらいは巻けるモノがいいのかも。
 
バイトリーダーの長さ
 

ラインシステム例


メインラインはPE0.8号として、これを200mほど巻いておいた方が安心です。タナが重要だったりしますので、10mごとに色付いてるものが便利かも。フォール中にもよく喰って来るサカナなので、着底まで20mくらいを意識してみるとかそういうことに役立ちます。
 
PEラインには4本拠りのものと8本拠りのものがあって、当然8本拠りのほうが倍なので値段も高いですが、4本拠りより強いとかガイドとの摩擦が少ないなどのメリットがあるようです。
 
だけど個人的にはより安価な4本拠りのものを交換早めのサイクルで使っています。1回タチウオ釣りに行ったら使った部分30m分かそれ以上切り捨てます。次の釣行で歯で思いも寄らない部分がやられていたためか、着底してひとシャクリでぷつんと切れたことがありました。その日の釣りでも疑わしければ結構切り捨ててリーダー組み直した方がいいときがあります。なのでメインラインはスタート時に200mほどあったほうがいいということです。
 
で、PEラインの先にリーダーとして16ポンドフロロカーボン製のものを1.5mほど付けて、さらに80ポンド40cmくらいを歯による切断防止のため付けておきます。フロロカーボンにする理由としては、ナイロンに比べて水中でギラギラしづらいので、そこに喰いつかれにくいかもという予想に基づいてます。
 
とは言え、タチウオの歯はかなりの切れ味で、上に喰い上げるような動きをされてリーダーに歯が触れると80ポンドだろうが100ポンドだろうが切られる時には切られます。なら16ポンドのリーダー2mくらい付けておくだけと割り切るのもアリだと思います。(自分はそれ派です)
 

ジグとフック装着例01
 
 

ジグとフック装着例


●マリア メタルフリッカー 80g〜160g たまに激流対策で200g
●ヨーズリ ブランカ 80g〜150g たまに激流対策で200g
●ティムコ オーシャンドミネーター スピードフォール125, 150gなど

 
ジグの形状とカラーについてどれがいいかは、その日の状況に合わせて行くことになります。まずポイントに着いたらたいてい船長から水深何メートルというアナウンスがあったり、場合によってはみんな120g付けて!と指示があるときもあります。ジグの重さは自分だけ極端に軽くならない選択をしないと、隣の人と絡む原因になってしまいます。
 
カラーは自分がそれまでに良く釣ったと思うものからスタートしてみて、自分より先に釣った人のジグカラー変えてみたりと、まずは1本のため必死の総力戦となります(笑)
 
カラーの違いは事実、釣果にかなり影響すると感じています。青物の釣りでよく使われるシルバー系でやっていたら全く釣れないということはよくあって、全体アオ紫のものばかりで釣れるということはよくありました。
 
フックはどう付けるのがいいのか…
 
上の画像はフロントフック仕様ですが、5連サルカンにトリプルフックを付けています。5連サルカンに収縮チューブをフックのスプリットリング部分まで被せてみましたが、あまり意味ありませんでした(笑)シャクってる最中にフックがリーダーとの接続部分のリングに引っかかってしまわないようにするためでしたが、このくらいの5連サルカンだったらそういうことはなかったです。
 
あと、かつてワイヤーのもの使ってたときに、結構いい型のタチウオを釣り上げたときにワイヤーがボロボロになっていて、手で引っ張ったら切れたということがありました。
 
それ以来、スロー気味にフォールさせるときにフックが出来るだけシグの下方向に位置させるためとこれなら切れることはないということで、5連サルカンを使用することが個人的にデフォルトになっています。
 

ジグとフロントフック+リアフック
 
 
フロントフック+リアフック仕様です。基本的にジグの真ん中に喰いついて来ることが多いので、巻き上げている時にフックがジグの真ん中あたりに位置させておくことが有効だと思っていますが、ジグを巻き上げているときに下からジグの下方に喰いついて来ることに対する対策です。見てるとこの仕様でやっている人が多いです。
 
これの良くないところは、タチウオがジャレついて来て背中あたりに両フックとも掛かってしまうと、タチウオが水平状態になって水の抵抗が大きく単に重いだけになって取り込むまでが重労働になってしまうことですかね…。
 
フックはジグの尻部分にだけ付ければいいというやり方もありますし、仕掛けは工夫次第です。その日の喰い方に応じて変えて行く必要も出て来ます。まぁ自由に楽しんでみることかなと思います。 タックル的にはこんなところでしょうか。
 
その他、必要なものとしてはフックを外したりジグの交換に必要なプライヤー(ペンチ)。取り込んでからタチウオを掴むためのフィッシュホルダー。自分はステンレスのメゴチ挟みを利用してます。
 
予備のリーダーやフック、スプリットリンクやOリング、当然ながらハサミ、身につけるものとして帽子、サングラス、日焼けしないような服装で忘れ物にはご注意を。
 
そして救命胴衣(ライフジャケット)の着用が義務付けられましたので、ご持参いただくか、なければ船宿で借りるようしてください。
 
国土交通省サイト▶︎ ライフジャケットの着用義務拡大
 
以上、タチウオジギングに関して参考になれば幸いです。
 
タチウオ釣りを楽しみましょう!
とまぁ、楽しく安全に楽しみましょう!
 
 
過去のタチウオジギングの様子